包茎手術を真剣に検討すると、色々な疑問が浮かぶものです。それらの疑問を持つ多くの人のために、Q&Aをまとめました。目次をクリックするとジャンプできますので、自分に関係がありそうなところから読んでください。もし気になることがあったら、包茎手術経験者として答えますので、お気軽にお問い合わせフォームから連絡してください。
包茎手術全般の疑問
カウンセリングは何をするの?
カウンセリングは、一対一で医師と話すことが基本です。一部のクリニックでは、医師だけでなくカウンセラーも同席することもあります。
カウンセリングで重要なことは、悩みや希望、疑問を伝えることです。緊張して聞きたいことが聞けないと感じる場合は、問診票に書いたり、メモを持って行くと良いです。
クリニックによっては、医師がカウンセリングを行うこともありますが、専門のカウンセラーが行うこともあります。医師がカウンセリングを行い、手術を実施する場合が望ましいとされています。
カウンセラーが「このような見た目になりますので、安心してください」と言っても、手術を実施する医師が別の人である場合、予想と異なる結果が生じる可能性があります。
「ワンドクター制」と呼ばれる、医師がカウンセリングを行い、手術を実施するシステムが望ましいとされています。
カウンセリング代金については、メンズクリニックによって無料か有料かが異なります。例えば、上野クリニックでは他院の手術の修正に税込み2200円を請求することがあります。
包茎手術は何種類あるの?
代表的な包茎手術の種類には以下があります。
同じ手術であっても、クリニックによって「手術名」が微妙に異なることがあります。多いのは「切除」と「切開」、「温存」と「埋没」などの言葉の違いです。
また、上記の手術方法は細分化されることもあります。縫合糸の種類(ナイロン製または吸収性糸)やメスの使い方(クランプ手術またはフリーハンド手術)などが項目となります。
皮膚の切除方法には、クランプという器具を使って電気メスで切除する方法と、外科医の手によってメスを使ってフリーハンドで切除する方法があります。フリーハンドの手術のほうが明らかに高い価格が設定されています。
これらの方法の組み合わせによって、手術の難易度や結果、価格が異なります。
相場金額と各手術の特徴を知ることで、包茎手術で失敗するリスクを減らすことができます。
手術の時間は?
純粋な手術時間は、20分から40分となります。消毒や後処理などを含めても、1時間以内に終わります。
複数の手術を同時に行う場合、例えば「長茎手術」「亀頭増大手術」「ブツブツ除去」などを一緒に行う場合、1時間以上の手術時間になる場合があります。
入院はするの?
包茎手術は、入院は不要な日帰り手術です。そのため、学校や仕事を休まずに、週末や仕事帰りに手術ができます。また、遅くまで営業しているメンズクリニックもありますので、仕事帰りに手術を行うことも可能です。
切る手術と切らない手術とは?
『切る手術』とは、メスを使って余分な皮を切除して縫合する手術です。環状切開法、亀頭下部環状切開法、包皮小帯保存法、根元切除法、背面切開法があります。
『切らない包茎手術』とは、ペニスの皮をムケなくするために糸を使って止める手術です。これは「ナチュラルピーリング法」と呼ばれます。この手術は皮を切らずに糸で留めるため、炎症が早く収まり、術後の痛みも少ないメリットがあります。
デメリットとしては、皮が残ったままで陰茎部分がダブって見た目が異様になりやすいという点があります。さらに、根本的な治療を行っていないにも関わらず、価格は30万円以上することもあります。また、糸が切れた場合は元の包茎に戻ってしまう可能性もあります。
手術のオプションは何がある?
主要なオプションとしては、長茎手術(埋没陰茎牽引法)、亀頭増大手術(ヒアルロン酸やアルカミドの注入)、ブツブツ除去(フォアダイスや尖圭コンジローマ)があります。これらの手術は同日に施術することも可能です。
メンズクリニックと泌尿器科の違いは?
メンズクリニックと泌尿器科は、どちらも医師免許を持った医者による医療機関ですが、メンズクリニックは自由診療なため、健康保険が使用できません。そのため、手術代金を含むすべての費用はメンズクリニックが独自に設定することができます。
一方、泌尿器科では健康保険を使った手術が行われます。この場合、費用は約3万円です。健康保険が適用される包茎手術は「真性包茎」「カントン包茎」に限られます。手術方式は「環状切開法」で行われるため、ツートンカラーになりやすく、傷跡は陰茎の中心部になり、見た目が良いとは言えません。
クランプ手術とは?
クランプという金属の型を使った手術方法のことです。この手法では、ペニスにクランプを取り付け、皮を切る作業が行われます。電気メスを使用して、血液を凝固させながら切断するというイメージです。
クランプ手術のメリットは、器具を使うことで手術の一貫性が高まることです。このため、手術経験の浅い医師でも同程度の手術を行うことができます。ただし、この手法では外科医ならではのテクニック(傷跡を隠すなど)を使用することができないというデメリットもあります。
結果として、クランプ手術は手術費用が安いという特徴があります。
ナイロン糸と吸収糸の違いは?
ナイロン糸”は身体に吸収されないため、皮膚が繋がったら”抜糸”する必要があります。このために、再びクリニックに行く必要がありますが、皮膚がしっかりと繋がるため、傷跡が綺麗になります。
“吸収糸”は身体に吸収される素材を使用しており、数週間経ったときに自然に消えますので、抜糸は不要です。このため、手術が終わったら”そのまま終わり”という簡単さがあります。
なお、ナイロン糸の手術は費用が高くなります。
- ナイロン糸:100,000円
- 吸収性の糸:72,000円
メンズクリニックで行われる手術の8割以上が、ナイロン糸を使用した手術です。
包茎手術は痛い?
皮膚切開時には麻酔が効いているので痛みはありません。しかし、麻酔の針を打つ時や手術後に麻酔が切れた後には痛みを感じます。麻酔は神経を鈍らせ、痛みを緩和することができますが、麻酔の注射が痛いと感じる人がいます。
痛みが苦手な人は、カウンセリングの時に念入りにその旨を伝えると良いでしょう。また、痛み対策を重視するメンズクリニックもあり、専門の麻酔医を常駐させたり、超極細の麻酔針などをセールスポイントにしています。
スケジュール に関する疑問
手術の一般的なスケジュールは?
- 予約:「電話」、「メール」、「お問い合わせフォーム」から予約を受け付けます。
- カウンセリング:予約日時に来院し、約20分から30分のカウンセリングを受けます。
- 申込み:手術の見積金額が提示されます。見積金額に納得できたら、手術申し込みを行い、代金の支払いをします。
- 手術:約30分から40分の手術が行われます(当日施術も可能です)。
- 回復期間:約4週間の回復期間があります。基本的に安静に過ごしてください。
手術後にもう一度クリニックに行くの?
ナイロン糸の抜糸のために、再度クリニックに行く必要があります。抜糸以外にも、患部の状態を確認して、回復が順調であるかどうかを診察も行われます。
通常、手術から約2週間後に抜糸が行われます。その2週間の間に不安に感じたことや気になることがあれば、再来院時に聞いてください。無料対応のアフターフォローは、多くの場合、抜糸をもって終了することになります。
手術後に関する疑問
なぜ術後のケアが必要なの?
傷口が開いているため、細菌が入りやすいので、手術後のケアが欠かせません。
細菌が入ってしまうと、炎症を起こしたり、傷口が膿んでしまったり、傷跡が残ったり、色味が悪くなったりする可能性があります。それを防ぐためにも、手術後は適切なアフターケアが必要です。
術後のケアは何をするの?
クリニックがサポートするのは「手術」と「手術後のケア」までです。家に帰ってからのケアは自分で行います。行うこととしては、
特に「患部の消毒」と「包帯の交換」は正しく行わないと、傷跡の見た目に影響するので注意が必要です。
術後にはペニスに包帯を巻くの?
ペニスに包帯を巻く必要があります。包帯を巻かないと、細菌が入り込んだり、傷口が広がってしまう恐れがあります。基本的に一日一回、包帯の交換が必要です。これも方法を覚えて自分で行うことができます。
包帯を巻く部分は、竿の部分ですので、小便は包帯を巻いたままで漏れないようにすることができます。
トイレの注意点は?
トイレは手術後から通常通りにできます。切除された部分は陰茎ですが、尿を出す包皮口はメスによって切られていないため、排尿に問題はありません。
排尿するときは、便座に座ってください。手術後は、尿の出方が異常に感じられることがあり、四方八方に飛び散る可能性があります。
排尿後は、ティッシュで尿残りを拭き、包帯を汚さないようにしてください。一日に5回から10回程度、排尿するため、尿を拭かないと、一日が終わる頃には汚い包帯となってしまいます。汚れた包帯は、傷口から細菌が入りやすくなる可能性があるため、注意が必要です。
風呂やシャワーや風呂はいつから?
手術当日はシャワーは禁止です。当日は濡れたタオルで体を拭いてください。
2日目からは傷口に水がかからないようにラップを巻いてからシャワーに入ります。
手術の回復によって異なりますが、通常は2週間後に入浴が許可されます。傷口は4日から7日程度で腫れや変色が改善されますが、まだ入浴は禁止です。
感覚的にはもう大丈夫だと思われますが、より綺麗な仕上がりを目指すために我慢してください。
入浴をして血流が急激に改善されたり、炎症が再発したりすることで傷口が悪影響を受ける可能性があるため、注意が必要です。
セックスやオナニーはいつから?
セックスやオナニーは4週間後から行ってください。「そんなに長い間、我慢したくない」と包茎手術をやらない人もいます。セックスを我慢することは難しいと思いますが、手術の成功のために頑張ってください。
「大丈夫だろう」と思い、行ってしまうと、血が出たり、腫れたり、糸がほどけて再手術になったりすることがあります。多くのクリニックが、手術後に必ずこのような注意事項を説明しますが、守らない人がいて再手術になっているようです。
精子が溜まってきた場合、寝ている時に夢精することがありますが、それは問題ありません。
激しいスポーツはいつから可能?
激しい運動は4週間後に再開してください。セックスと同じように手術後に少しずつ回復していくことが大切です。手術当日からの歩行や普通の日常生活活動は問題ないですが、軽い運動は3日目以降に始めてください。傷の治癒には個人差がありますので、一つの目安にしてください。
術後に勃起をしても大丈夫?
男性ということもあり、生理的な現象として勃起することがありますが、これは仕方がありません。精子がたまり、夢精することもありますが、これは問題ありません。
意図的に勃起させることは、傷口を悪化させることがあるため我慢しましょう。
手術後にお酒は飲んでいいの?
飲酒に関しては厳しい規制は一般的にないとされていますが、手術をするクリニックや担当医によっては、3日間禁酒するよう指示されることもあります。
一方で、飲酒によって気分が高揚し、理性が低下すると、衝動を抑えられなくなります。セックスやオナニーをしたくなり、自分を抑えられないので、飲酒は控えましょう。
包茎手術のトラブルに関する疑問
家族にバレない?
いつも通りの生活をしていれば、家族にバレることはありません。普段と違う言動に対し「なにか、おかしいな」と気づき、バレやすくなります。
例えば、手術後の処置には、包帯を巻いたり、軟膏を塗ったりすることがあります。それを脱衣所で長時間行っていると、「なんで最近風呂がこんなに長いんだろう?」と疑われる可能性があります。家族にバレたくない場合は、いつも通りの生活をすることが大切です。
18歳未満の人は親の承諾がなくては包茎手術を受けられません。クリニックによっては独自の基準で20歳未満としています。そのため必ず親に知られずに手術を受けることはできません
実際には、包茎手術を受ける人の8割は、親や知人に相談せずに手術を受けていると言われています。そのため、多くの人が18歳以上になってから親に話さずに手術を受けるというパターンが多いと言われています。
初めてセックスする女にバレない?
手術方法によります。「亀頭直下環状切開法」のような亀頭のすぐ下にメスを入れる手術であれば、傷跡と色味の違いが目立ちにくいため、バレにくいかもしれません。しかし、陰茎の真ん中で切開する「環状切開法」では、傷跡が目立ち、ツートンカラーになる可能性もあるため、女性に違和感をもたれ包茎手術をしたと気づかれるかもしれません。
バレるリスクを最小限にするには、暗い部屋でセックスすることです。
包茎手術をしたら感度が鈍くならない?
男性の「カリ」、「包皮小帯」、「包皮内板」は多くの神経が通っていて性感帯です。一部の手術方法では、包皮小帯や包皮内板を切除することもあります。これによって、感度が変化します。これは奥が深い問題で、包茎になって感度が低すぎて早漏を引き起こしていた場合、改善されることもあります。しかし、感度が減って性生活に影響を及ぼす場合もあります。
そのため、手術方法とどの部分を切除するかを十分に検討することが大切です。人によっては感度の変化によって性生活に影響が出ることがあるので注意が必要です。
料金表に記載されているものの内訳は?
大手の包茎手術クリニックの場合、以下のサービスは料金に含まれています:
ただし、クリニックによっては「麻酔代金は別途料金」など、独自の金額表記がある場合もあります。決まった表記ルールはないので、比較する際は同じ基準で比較することが大切です。


手術中に治療費が増額されないの?
大手のクリニックでは、価格体系にマニュアルがあるため、途中で増額されることはほとんどありません。
ただし、手術途中で予期しないトラブルが発生して応急処置が必要な場合は、当然別途料金が発生することがあります。大手の有名クリニックであっても、治療費が増額することがあり得ます。
トラブルを減らすためには、正確な見積もりを取り、疑問点を解決してから支払いすることが大切です。支払いする前に「手術中に何か起きた場合、別途料金が発生するのですか」と尋ねておくことで、トラブルを抑えることができます。また、包茎手術は局所麻酔なので、意識はあり、通常の会話ができるため、その場で確認することも重要です。
クリニックや医師を信頼することは大切ですが、全てを任せることとは異なります。
包茎手術は健康保険は適応できるの?
基本的には「健康保険は適用できません」と考えたほうが良いです。健康保険が使えるのは、「泌尿器科」で「真性包茎」の治療として行われる「環状切開法手術」のみです。
古い手術方法は、真性包茎の治療のみに限られます。見た目や感度に関心がない人向けですが、結果として「包茎手術を受けた」ことがバレる可能性があります。
「包茎手術の結果がバレない」または「性感帯の切除が嫌」な人は、全額自費で行うメンズクリニックを選択することを検討する必要があります。
まとめ
僕自身が過去に包茎手術を受けた経験者であることを踏まえ、包茎手術について検討する際の疑問に対してまとめました。もし何か気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。僕が分かる範囲においては、お答えいたします。
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